− その他、田舎の動物たち −

 

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てくてく散歩中、野良豚親子。(黒海沿いで最大の幹線道路にて)

 


 

 電信柱の上に作られるコウノトリの大きな巣。
その下半分には、スズメなどの小さな鳥たちが便乗して巣を作っている。だから、コウノトリの巣の周りの電線には、小鳥たちがいつも30〜40羽、まるでコウノトリの家来のように取り巻いて、チュンチュンチュンチュン騒いでいる。 巣の上のコウノトリは、そんな騒がしい周りの小鳥たちにはまったく無関心。この様子からも、コウノトリがまるで小鳥たちの王様のように感じられる。

 

 

 

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 コウノトリは、小鳥たちだけでなく、巣の下を通る人間に対しても、あまり気にかけていない様子に見える。

 人々は「コウノトリは幸せの象徴的な鳥だから」という理由だけでなく、「畑でヘビなどを捕まえて食べてくれる益鳥」ということもあって、コウノトリをいじめたり、巣にいたずらしたりしないようだ。
 そのためコウノトリは安心しているのか、比較的簡単に近づいて観察することができる。

 

 ブルガス周辺のいくつかのセロ(村)には、コウノトリ以外にもう1種類、とっても大きな鳥がやってくる。その大きな鳥とは、何でしょ〜か??

(答えはページの一番下)

 


    

 セロには自然がいっぱい。
だから、ぼくは川なんかが流れているのを見ると、ついついフラフラ〜と岸辺に行って「何かいないかな〜?」と生き物を探してしまう。
 そういうとき、夢中になり過ぎていて2度ほど驚かされた出来事がある。それは、、、、

 例えば、カエルとかの写真を撮るのに夢中になっているとき。ん?と、何かすごい物音が近づいて来るのに気がついて、カメラから顔を上げてみる。すると、ワッと押し寄せてくるヤギの大群に、ビックリ!!そのすごい勢いに、思わず水の中に逃げ込みそうになった。
 暑い夏の日だったし、ヤギたちは急いで川に行って水を飲みたかっただけだろう。けれど、そんなこと全く知らずにのんびり撮影していたぼくは、突然押し寄せてくる群れに圧倒され、立ち尽くしている間にヤギたちに囲まれた。
 まぁ、ヤギはとても大人しい動物だし、まったく危険はない。ぼくのことを物珍しく思っているのか、無表情な瞳でジーッと注目するだけ。ちょっかいは出してこない。
 ただ、ぼくは思い掛けない出来事とその迫力にドキドキでした。 

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→ ヤギたちに占領された小川を見たい人、ここをクリック

 


    

PopovoPrase.jpg (14084 バイト)  セロで畑仕事を手伝うと、“スゴイ生き物”に出会える。その生き物とは、右の写真。そう、オケラです。日本でも土をいじる仕事をしていれば、見かけることのある虫。

 この虫の、いったいなにが“スゴイ”のか?

 それは、このオケラの大きさです。こっちのオケラはと〜ってもデカイ!! 「やっぱ、さすがに大陸はスケールが違うなぁ〜」と、自分勝手な解釈をつけて驚きました。

→ 大きさを知りたい人は、ここをクリック


  

 

         その他、気がついたもの

 

SideDitch.jpg (10219 バイト)  これはセロで見られるものではなく、都市間またはセロ間を結んでいる舗装道路の脇に見られる「側溝」。
この壁面の角度は、なかなか良い。

 いま、日本でどれくらい問題にされ、既にどれくらい改善されているのかわからないけれど、壁面が垂直の“U”字側溝は問題になっていた。とくにイモリ・カエルなどの両生類、カメなどの爬虫類にとって、U字側溝は死への落とし穴になることがよくある。両生類・爬虫類がとくに豊富な南西諸島では、大きな問題として扱われてきた。

  
 もちろんこの問題は、側溝壁面の高さ、落っこちた動物の種類・大きさなどに大きく左右される。「陸棲のイモリ」「指先に吸盤が無く、跳躍力の弱いカエル」「陸棲のカメ」などには、道路脇のU字側溝は脅威だ。落ちたこれらの動物は、自力で這い上がることができず、死ぬまで側溝内をさまよい続け、餓死するか干からびて死に至る。

 初めてブルガリアでこの側溝を見たとき、「なんて先進的な設計なんだろう!さすが、ヨーロッパ」と感心した。多少まだ角度がきつく、壁面のコンクリートが少しつるつるすぎるな、とは思うものの、日本のU字側溝よりは格段に動物にやさしい造りだ。

 この間、職場の自然保護活動をしている同僚に、ブルガリアの側溝の素晴らしさを話した。

同僚 :
『へー、なるほど。その問題は初めて聞くよ。 でもね、ブルガリアでは誰もそんなこと考えて、この側溝を設計していなくて、単に、たまたまこの形に作っただけだよ〜』

 

− 田舎の動物たち おしまい −

 

    
.........大きな鳥の答え.........
    

    
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[2001.11.20 制作]

 

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