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【まえおき(概要?導入部?)】

・・・・そして、妄想・・・・

−先住者−

 
    
    
ぼくの住んでいる家には、部屋が3つある。居間と寝室と台所。
そして、ぼくは居間と寝室の2部屋に住んでいるんだ。

大家さんからはまったく何も聞いていなかったんだけれど、じつは台所には先住者がいたんだ。ぼくが越してきたばかりの頃、彼らはひっそりと隠れ住んでいたから、ぼくは彼らの存在にぜんぜん気が付かなかった。そして、ぼくの生活には何の影響もなかった。

そのうち、ぼくが台所を頻繁に利用するようになると、ぼくは彼らの存在に気が付いたよ。でも、ぼくが台所を使うときには、彼らは遠慮して物陰に潜んでくれていたから、放っておいたんだ。

はじめのうち、ぼくと彼らはとても上手くやっていけていた。


だけど、ぼくが住み始めて数ヶ月したら、彼らはとても大胆になってきた。
まず、キレイに洗っておいた食器や流し台を汚すんだよね。 とても汚らしいんだ。そして、そのうち、ぼくが料理している最中にもチョロチョロと邪魔しだし、挙げ句の果てには、それまでぼくだけの領域だった居間にまで侵入してきた。
彼らは、家賃を1ストチンカも払っていないくせに、ただただ部屋を汚すばっかりなんだ。

しばらくの間、なんとか彼らと上手くやっていく道を模索したものの、彼らの行動は日増しにエスカレートしてくる一方。 ぼくの我慢は限界に達しつつあったよ。

 

−毒物−

    
    
先住者とのトラブルを友人らに相談すると、みんな口を揃えてぼくに「毒物の使用」を勧めてくれた。でも、ぼくは「毒物の使用」ってなんか嫌なんだよね。

日本にある「お家型罠」なら、先住者たちを罠に掛けて、その“お家”ごと捨てちゃえばまだ気分がいい。でも、こっちの“毒物”は、先住者たちはどっかぼくの見えないところで死ぬだけで、なんだか気分が悪い。台所の流しの裏には山ほどの死骸が・・・・って、嫌な感じだ。

そして、『無駄に殺す』ことにも気が引けた。
この頃、先住者たちの数は半端じゃなく、たくさんになっていたんだ。これだけたくさんの先住者たちを、ただただ殺して捨てるのには、ちょっと惜しいなと思った。
なにかに利用できるんじゃないのかな?ってね。

 

−解決者−

    
    
そんな居住権問題に頭を抱えていた、ある日のこと。
職場のトイレに、突如現れたんだ。“解決者”が。 彼は何も言わなかったけれど、ぼくはひと目見たときに、『はっ!今回のトラブルを処理してくれる“解決者”だ』ってピンと来たよ。

そして同時に、彼が不完全な体をしていることにも気が付いた。彼の体の一部は失われていたんだ。

どういう事だろう? ・・・・そんなことをボーッと考えていると、ふと彼の意図が伝わってきた。不完全な体の意味するところはこうだった。

『私の体を完全にしなさい。完全になったとき、居住権問題は解決するだろう』


ぼくは解決者の意図をくみ取り、さっそく先住者たちに働きかけることにした。

 

 

 

− これより本題 −

【実験】

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【おまけ】

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【対象生物】

【まえおき文の登場者紹介】

GekonBezOpa_predi.jpg (9863 バイト)    
ヤモリCyrtodactylus kotschyi

ブルガリアに生息するヤモリは、この1種類だけ。

写真は、実験開始日の2001年8月13日に撮影。尾部の長さに注目。

    
    
解決者” − ヤモリのことです。

不完全な体” − しっぽが千切れ、なくなっている状態を指しています。


    
ゴキブリBlattella germanica

日本でいうチャバネゴキブリ。

台所には、この種類以外に、体がもっと大きく黒色のトウヨウゴキブリ(Blatta orientalis )も出没する。この実験では、よりたくさんの個体が頻繁に現れている前者のチャバネゴキブリを使用する。

    
    
先住者” − ゴキブリのことです。

食器や流しを汚す” − ゴキブリの小さな黒い排泄物が食器や流しの上に溜まります。

毒物”と“お家型罠” − いわゆる「ホウ酸だんご」などと「ごきぶりホイホイ」などのことを指しています。

 

 

【課題】

【まえおき文の語句解説】

    
1.ヤモリの尾の再生は、どのように? (時間的な変化)

    


    
完全な体になる” − ヤモリの切れたしっぽは、また新しく生えてきます。
2.単一な食環境下に置かれて、生きていけるか?

    

完全な体にする” − ヤモリはゴキブリを食べますし、食べれば成長もします。そして、しっぽは伸びてきます。
3.実験開始後、ゴキブリ個体数の減少はみられるか?

    

数は半端じゃなく、たくさんになって” − そのままです。とても数え切れないほどウジャウジャいる状況なのです。


 

【ゴキブリ回収方法】

【ワンポイント・アドバイス】

HlebarkiKapan.jpg (9033 バイト)    
【1】 台所で、最も頻繁にゴキブリを目撃する場所に、トラップを仕掛ける。
    
【1】 まずは、彼らの行動をよく理解することから始めましょう。彼らは夜な夜な、いったいどの場所を中心にうろつき回っているのでしょうか?

一つ屋根の下に生活する者同士、気になる疑問ですよね。 

    
HlebarkiKapan2.jpg (7396 バイト)    
【2】 トラップは、ガラス製の小瓶とバターでできている。瓶の口の内側に、バターを塗っておくだけ。

    
    
【2】 小瓶の中に、彼らの好きそうな食べ物(人間の食べるものなら、大抵なんでも喜びます。残飯の一部など)をご馳走してあげましょう!トラップの効率は高まりますよ。

誰だって美味しそうな匂いには誘われますよね。

     
HlebarkiKapan3.jpg (7560 バイト)    

【3】
 トラップ設置した次の日。ちょうど24時間後の瓶の中。
 この日は5,6匹のゴキブリが掛かっていた。

    
    
【3】 小瓶を何回も繰り返して使うときには、わざわざ瓶を洗ってあげたりしないで、そのままの状態で使いましょう!その方がトラップの効率は高まりますよ。

それは彼らの「集合フェロモン」のためです。もっと詳しく知りたい人は、近所の学校にいる理科の先生に質問してみましょうね!
    
HP制作者への質問は控えてね。日々多忙らしく、質問に答えている時間がないそうです :-) 


 

【ヤモリ飼育方法】

【注意書きと補足説明】

GekonAkwarium.jpg (9081 バイト)    
飼育環境は、ガラス水槽に隠れ家(写真はレンガの破片)、飲み水(ペットボトルのキャップ内)、ざらざらした敷物(紙ナプキン)といった簡素なレイアウト。

ガラス壁面の上端内側にはトラップ同様バターを塗っておき、回収したゴキブリを落とし入れてやる。

 

    
: 日本のヤモリはガラス面を登ることができるので、この飼育方法では逃げてしまうかもしれません。
 敷物の上に見えている黒い点々は、ゴキブリではありません。ヤモリのフンです。

: 飲み水は不可欠です。隠れ家はヤモリの安らぎのためへ、敷物はヤモリがガラス底でつるつる滑ってしまわないためへの配慮です。
 ヤモリは夜行性です。食事は夜間に行われるため、観察は簡単ではありません。餌を食べているかどうかは、フンの確認で簡単にできます。

 

 

【尾の切れていないヤモリ】

【ひとくちメモ】

Gekon_s_Opashika.jpg (14888 バイト)    
通常のヤモリの尾の長さは、右の写真程度。(写真は、おそらく1度も尾が切れたことがない個体)
    
られたしっぽは、しばらくの間ウニョウニョと動いているので、しっぽを切る行為には捕食者を惑わせる効果があると言われています。ヤモリはその隙に逃げて、生きのびることができるということです。

っぽには脂肪が蓄えられます。丸々と太ったしっぽの脂肪分は、冬季などの空腹時に分解されて利用されるそうです。

 

 

【途中経過報告】

【ふたくち目のメモ】

GekonBezOpa_cled6m.jpg (9513 バイト)    
2002年2月13日。実験開始からちょうど6ヶ月目のヤモリ。

尾部が伸長しているのがわかる。

    
えかわったしっぽは、元のしっぽとまったく同じものにはなりません。ふつう、切れた部分に線のような跡が入ります。そして、切れた部分から模様が少し変わっていることが多いです。だから、注意深く見てみると、再生したしっぽかどうかはわかります。
    
1.まず、課題2『単一な食環境で生きていけるか?』について。ゴキブリだけを専食させて、6ヶ月間生き延びた。
 栄養的な偏りについては、明確な診断ができない。しかし、日常の動き・捕食行動を観察する限り問題は無さそうである。
    
、は、半年間も同じ食べ物!! ・・・・かなり可哀想です。
    
2.課題1『再生の過程』について。尾は、6ヶ月間で約12mm伸長した。単純計算すると1ヶ月で2mm、15日間で1mm伸びていることになる。
    
当は、ゴキブリ何匹でしっぽ何ミリ伸びるかを計算すると面白かったのですが、飼育水槽からゴキブリの脱走がけっこう目立ったので、計算はあきらめました。それに、いちいち勘定するのもえらく面倒ですからねぇ・・・・。
    
3.課題3『ゴキブリは減った?』について、、、、

                            、、、、減っていない。
    
所のゴキブリはまったく減っていない気がします。というより、むしろ増えている気がするのですが・・・・ なぜでしょう? 誰か教えてください。

 

 

【追記】

【余談】

    
寒さの厳しい冬の間は、飼育水槽を暖かい部屋の中に置いた。このため、ヤモリには低温による摂食の抑制が起きなかったと思われ、6ヶ月間の飼育期間中、尾は伸長し続けたと考えられる。

暖かい季節には、ヤモリの水槽を直接台所に設置した。そのため、飼育水槽はゴキブリトラップの役目も兼ね、小瓶のトラップは不要だった。
 台所には暖房を入れていないため、寒い時期には上述したように飼育水槽を暖かい部屋に移した。そして、ゴキブリを小瓶トラップで運んだ。

実験に用いたチャバネゴキブリは、日本でも普通によく見かけるゴキブリであるため、ゴキブリの紹介写真は省略した。

    
ヤモリとイモリを混同している人、けっこういますよね。当て字はいくつかありますが、ヤモリは“家守”、イモリは“井守”と覚えましょう! 頭文字が“家”なので、ヤモリは家に棲みつく爬虫類(トカゲの仲間)。 “井”は井戸の井ということで、イモリは水辺に棲む両生類(サンショウウオの仲間)と連想すると覚えやすいのでは?

“家守”という漢字には、“家を守る”の意味があり、日本では昔から「ヤモリのいる家には幸運がある」という風に、ヤモリを好ましい動物に位置づけています。ここブルガリアでも同様で、「ヤモリを見ると良いことがある」と聞きました。
 日本でもブルガリアでも“幸運”の象徴として扱われるのは、やはり、ヤモリがゴキブリのような虫をせっせと食べてくれるからですね!!

 


 

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[2002.4.11 作成]

 

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