「豪快料理」
食べて美味しいのはもちろんのこと、料理をするのも楽しくて、見た目も面白い
『 ブルガリアの豪快料理 』を紹介
サカナ料理
12月6日は、ニコル・デンというお祝いの日。 聖人ニコルは海を司り、漁師や海で働く人々を護ってくれているそうです。 そして、この日には魚(おもに鯉)を食べるという慣わしがあります。
鯉の代表的な料理法を、ひとつ簡単に紹介。
日本で滅多に鯉を食べたことはなかった。 けれど、ブルガリアに来てからは何かとよく食べている。 海に面している部分の少ない国なので、川魚を食べる割合が高いのかな。 鯉は小骨が多いのが難点だけれど、なかなか美味しい魚だ。
ヒツジ料理
ブルガリアでは、鶏肉・豚肉に続いてよく食べられているのが羊肉。 写真は、子羊の姿焼き。
料理方法は、上の魚料理にとても似ている。 臓物を取り出し、食べられる内臓とご飯を混ぜて、お腹に詰める。 この子羊の内臓との混ぜご飯は、Агнешко Дробче (アグネシコ・ドロップチェ: 子羊の焼いた肝臓)と呼ばれる典型的なブルガリア料理のひとつ。
焼き上がった後には、子羊のこんがり焼けた肉と混ぜご飯とを堪能できる。 羊肉(とくに内蔵)は独特の臭みがあり、慣れていないと抵抗を感じるかもしれない。
ウサギ料理
友達の田舎の広い庭には兎小屋がある。 夏に遊びに行ったとき、大きな兎が6,7匹ほど飼われていた。 その冬に訪れたときには、ちびっ子兎が10匹ほど増えていた。けれど、 大きな兎は2匹だけになっていた。どうやら、他の大きな兎たちは 食べられちゃったみたいだ。
兎肉は、ふつうに焼くだけだったり、煮物にしたり、 または上の羊料理のようにお腹にご飯を詰めて焼くこともある。 (下の写真は、ただの丸焼き)
田舎ページにも書いたように、兎肉は鶏肉に近い味。 ちょっとパサパサした印象はあるけれど、とくに強い匂いもなく、美味しい。
日本でも、昔から人々は兎をよく食べてきた。いまでは、 兎を食用にすることは珍しくなり、もっぱら愛玩用に飼っているだけ。 美味しいのになんであまり食べないのか不思議に思えてくる。
ザリガニ料理
ブルガリアでЕзерен Рак (エゼレン・ラック:湖のカニ)と 呼ばれているザリガニ。Astacus leptodactylus という種で、ハサミが 細長く鋭いのが特徴。日本にはいない種類なので、ぼくが珍しがっていると、 ある日、友達が溜め池から捕まえて家に持ってきてくれた。 今も、家の水槽で大事に飼っている。
このザリガニは、ブルガリアではふつう食用にされている。 魚市場や魚屋に行けば、たらいの中に生きたザリガニがウジョウジョと 山積みになって売られているのを目にする。
調理前
調理後
茹でて食べるのが一般的。
ブルガリアの海、黒海にも海老はいる。しかし、 日本の伊勢海老や車海老、大正海老のような大きな種類はいなく、 芝海老のような小さな海老しかいない。大きな食べごたえのある海老の仲間といえば、 この淡水産のザリガニくらいだ。味や香りは、たしかに海産の海老のように 強くないかもしれないが、それでも充分に美味しい。 飼うのも、食べるのも、お気に入り。
「豪快料理」 おしまい
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[2002.2.12 作成]